SAI2を使ったパース定規の使い方 これで「学校の校門前」の背景イラストが描ける!~レイアウト編2~

SAI2を使ったパース定規の使い方 これで「学校の校門前」の背景イラストが描ける!~レイアウト編2~

ノベルゲーム背景講座シリーズ。今回は「学校の校門前」のような、施設を屋外から見る構図を例に、制作方法をお届けします。前回は、第一回として背景資料の撮影方法をご紹介しました。

第二回は「パース定規の設定」です。補正した写真を元にパースを取っていきますが、パース定規というツールを使うことで簡単にパースが取れます。

 

使ったことのない方は、この記事を参考にぜひチャレンジしてみてください。

 

▼目次
使用するツールはSAI2
SAI2を使ったパースの取り方
 パース定規の作成
 パース角度の調整
 アイレベルの調整
 消失点の固定

 

使用するツールはSAI2

今回はSAI2を使用して、作業を進めていきます。
※ SAI2は開発中のソフトです。現在はテスト版として公開されています。(2018年4月時点)


SAI2はPSD形式のファイルも開くことができますので、前回Photoshopで補正した画像をPSD形式で保存し、SAI2で開き直します。

SAI2を使ったパースの取り方

パース定規の作成

それでは、構造やディテールを一部変更したラフ制作を進めます。最初にパース定規を使ってディテールを捉えていきます。

 

パース定規はCLIP STUDIO PAINTを使っているユーザーにとっては馴染み深いですが、SAI2にも同様の機能があります。CLIP STUDIO PAINTのパース定規と比べると単純な操作で使用できますが、細かい調整には慣れが必要です。

 

▼CLIP STUDIO PAINTのパース定規の説明は下記をご覧ください。

SAI2のパース定規は、レイヤーパネル内から作成します。メニューを開くとパース定規の種類を選択することが可能です。ここでは「新規2点パース定規」を作成します。

 

作成したパース定規がレイヤーパネル上に表示されました。ここでパース定規のON/OFFを切り替えられます。そのままでは使えませんので、写真のパースに合わせて調整が必要です。

 

作成したパース定規がこちらです。このままだと、背景とパース定規が合っていないので、パース角度を調整していきます。

パース角度の調整

パース定規を表示させた状態でCtrlキーを押すと赤・緑・青の各線と点が表示されます。(この例では2点パースの定規を作成していますので、青と緑の2つの点と線が表示されています。)

 

この状態で表示されている点を動かすことで、パースの角度を調整することができます。

アイレベルの調整

パース定規を表示させた状態で、Ctrlキーを押しながら、垂直平行の線にカーソルを合わせると、オレンジ色にハイライト表示されます。この状態でカーソルをドラッグすることで、アイレベルの位置を変更できます。

消失点の固定

パース定規を表示させた状態でCtrlキーを押し、さらに点や垂直平行の線にカーソルを合わせて「右クリック」することで、メニューを表示できます。

 

この中にある

  • 緑消失点を固定
  • 青消失点を固定
  • 赤消失点を固定

にチェックを入れることで、現在のパースの角度を固定することができます。それぞれの軸のパースを調整できたら、ここから固定しておくとよいでしょう。

 

今回はここまで。
次回は作成したパース定規に合わせて、背景ラフを描いていきます。

これら背景イラストは自著である『背景CG上達講座』(翔泳社)に詳しい解説がありますので、よろしければそちらもご参考下さい。

 

▼『背景CG上達講座』
https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798137568

著・画 bcd

pixiv:https://pixiv.me/bcd
twitter:https://twitter.com/poskara

 

フリーランスのイラストレーター。専門はゲーム・アニメの美術設定、背景イラスト制作を手掛けています。イラスト制作業務のかたわら、専門学校で背景イラスト・アートワークの講義を担当。

著書に「背景CG上達講座」(翔泳社)。講師としては、岩崎学園横浜デジタルアーツ専門学校非常勤講師、専門学校東京ネットウエイブ非常勤講師、バンタンゲームアカデミー講師を勤めています。

《6月29日11時まで!》2周年記念キャンペーン開催中!
イラストの疑問や悩みをプロに相談してみませんか?

いちあっぷゼミは、デジタルイラストをプロの個別指導付きで本格的に学ぶことができるオンラインイラスト講座です。

keyboard_arrow_right 詳細を見る
いちあっぷゼミ