デジタル時代の今だからこそ使ってみよう!手近なアナログ画材10選まとめ
2016.03.02
水彩絵の具と相性の良い紙があるのはご存知でしょうか?アナログ画材にはそれぞれに適した紙や材質があります。
今回はアナログ画材と相性の良い紙・素材についてまとめました。
『デジタルな時代の今だからこそ使ってみよう!手近なアナログ画材10選まとめ』に引き続き、実践に活かせる知識なので読んでみてくださいね。
紙には「洋紙」と「和紙」があり、同じ紙でも質が違うため用途が異なります。
まずは2種類の特性を簡単に押さえましょう。
洋紙は画用紙やコピー用紙など、私達が一般的に使っているポピュラーな紙です。原料はパルプ(木材)で繊維が細かく、スベスベした肌触りです。
洋紙と違って滲みが大きいのが特徴です。大きな滲みが気になる場合は、滲み止めした紙もあるのでオススメです。原料は楮(こうぞ)やミツマタなどで温かい肌合いが魅力。
基本的に
との相性が良いです。
複合機で使用しているインクジェットプリントに向いているのは洋紙ですが、最近ではインクジェット向きの和紙も出ているので試してみるのも楽しいですよ。
『デジタルな時代の今だからこそ使ってみよう!手近なアナログ画材10選まとめ』でご紹介した画材を中心に相性の良い紙についてご紹介します。
水彩絵の具は水彩紙を使うと良いです。発色が綺麗で水をよく吸い、保水性が高いので滲みやぼかしが容易です。彩色作業にゆとりと丁寧さも与えてくれます。100%パルプ製や、パルプ、コットン混、コットン100%などの、素材があるのでお店で実際に触ってみることをオススメします。
特に『ミューズポストカードトライアルセット』は7種類の水彩紙が各3枚入っており、お試しにぴったりの商品なので興味のある人はこちらから試してみましょう。
アクリル絵の具の特性は、どんなものにも描けて、乾くと耐水性になるところです。どの紙にも描けることを踏まえ、今回は相性の良い紙よりも、あえてキャンバスをオススメします。
油絵を描くのは時間も手間もかかりますが、アクリル絵の具を使えばサクッと油絵風の絵が描けます。キャンバス布を厚紙やベニヤに貼った「キャンバスボード」や、木製の枠にキャンバス布を張った「張りキャンバス」も意外とリーズナブルなのでオススメです。
艶出しや薄めにはメディウム(絵具の表現をサポートする媒体)を使用します。グロスメディウムを使うとツヤが出るので、より油絵らしい質感になりますし、マットメディウムで部分的なテカリを均一にすると品質が美しくみえます。ツルツルしたものに描きたい場合は下地剤のジェッソ(地塗り剤)を使いましょう。
コピックはケント紙や漫画用原稿用紙など、表面がツルツルしていて厚みのある紙向いています。テクスチャのある紙はペンの滑りも悪く、滲み、はみ出しの原因にもなります。薄い紙だと裏移りをしてしまうので気をつけましょう。
どの紙とも相性がいい画材ですが、チラシの裏の様なツルツルテカテカとした紙は色が乗りにくいので画用紙のようなザラザラな紙をオススメします。色鉛筆だけで描く場合は、ザラザラの紙が良いですが、コピックや水彩、アクリルと併用する場合はメイン画材にあった支持体を使いましょう。
以上が、アナログ画材と相性の良い紙・素材でした。デジタルでは難しい、アナログ特有のテクスチャをぜひ楽しんでください。
[著:yashico]
美術大学を卒業後、主にデザインフェスタ、ライブペインティングなどアナログシーンで活動。2015年からCGも少しずつ発表してます。