プロの現場で生まれた『イラストの描き方講座』

理論派イラストレーターの貴方へ、透視図法で簡単に描ける影のかたち - 点光源編 -

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理論派イラストレーターの貴方へ、透視図法で簡単に描ける影のかたち - 点光源編 -

今回はゲストライター、山代政一さんが特別に執筆した記事です!それではどうぞ!

 

いちあっぷ講座を読んでから、ここんとこ背景の作画もガンガングイグイな皆様。

はじめまして、画とかデザインとかを作ったりしては食っちゃ寝している山代と申します。

 

1UPクリエイターセレクション vol.3 - 山代 政一

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今回の講座は、「点光源が作る影の描き方」がテーマです。

2つのサンプル背景をベースに、透視図法を用いて光源位置から影の形を作る流れを解説していきます。

 

たき火や電球、スマホなどが光源になるシーンの作画に多少なりとも役立つかと思います。

 

今までなんとなく影を描いていたけど、内心では「実際はどうなのよ!」と悶々してた理論派イラストレーターの脳ミソにも(一応)納得をねじ込める本エントリー、要刮目。

 

 

基本:棒からできる影の方向と長さの決め方

■サンプル1:棒的なモノが立っている部屋

透視図法

このパース画をベースに、照明から放たれる光が棒に当たって床に落とす影を描いていきます。

 

いきなりヒトのふんどしで恐縮ですが、透視図法を用いた背景の描き方自体は以下のような先人の知恵をご参照ください。

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1.光源直下の点を割り出す

透視図法

まずは図のようにして、平面上で光源の真下になる位置(点A)を割り出します。

2.影の伸びる方向を描く

透視図法

点Aから棒の接地点に向かって直線を引きます。

接地点から光源と反対方向に延びる直線が影の伸びる方向です。

3.影がどこまで伸びるか割り出す

 
透視図法

光源位置から棒の頂点に向かって直線を引きます。

この直線が点Aから引いた直線と交わる点が影の終端部です。

 

部屋がもう少し広ければ影はここまで伸びるのですが、手前で壁にぶつかるので壁に沿って影の方向も変わります。

で、その方向ですが棒が垂直に立っているので、影の伸びる方向も垂直に伸びていきます。

 

垂直に伸ばした線と光源位置から伸ばした線が交わる場所が実際の影の終端部です。

出来上がったものに納得する

 
透視図法

なるほどーと思い込んで、それっぽく仕上げてください。

ココでは棒の太さは無視しています。無視しないやり方については次項をご覧ください。

応用:立体からできる影の方向と長さの決め方

サンプル2:箱的なモノが置いてる部屋

透視図法

続いては幅や奥行きのあるモノが落とす影を描いてみます。

 1.影の伸びる方向を描く

 
透視図法

前項と同じ点Aから接地面の各頂点へ向かって直線を引きます。

2.影がどこまで伸びるか割り出す

透視図法

これまた同じく光源位置から箱の天部分の各頂点に向かって直線を引きます。


3.影の形を作る

 
透視図法

各交点を結ぶと影エリアの完成です。(万が一、違和感を覚えても納得してください。大丈夫です)

ここまでを応用して箱から伸びた影が壁に当たった場合の描写も可能です。

次の画像をご覧くださいませ。

 
透視図法

次回は線光源が落とす影の描き方に触れていきたいと思います。

社員証の写真を撮るためにライトセーバーを職場に常備している愉快なモーションデザイナーさんとかにも必見ですぞい。

 

 

[著・画:山代政一] 

WEBサイト: http://www.antialias.tokyo/

Twitter: https://twitter.com/pikioon

Facebook: https://www.facebook.com/masakazu.yamashiro.1

京都生まれ東京都在住のイラストレーター及びデザイナー。

引きこもりの幼少時代に養った卑屈な精神を、どうにか生産的なものに転化するため美術に目をつける。学生時代Photoshopでデザインを始めたと思ったら いつのまにかMAYAで画を描いていた。3Dソフトで静止画を描くという歪んだ制作スタイルは、見る者に一定の混乱を与えることに成功している。粉薬が苦手。

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