失敗例から学ぶ! 帽子を描くときに気をつけたいこと

失敗例から学ぶ! 帽子を描くときに気をつけたいこと

キャラクターに帽子をかぶらせる(描く)と、バランスが不自然になったりしませんか?  

顔のサイズと比較して小さくなってしまったり、ツバの向きが変だったりと難しいものです。

 

前回の「帽子(ベースボール型キャップ)の描き方」に引き続き、帽子を描くときに気をつけたいことを紹介します。

よくある失敗例をまとめたので、分かりやすくするため誇張して描いていますが、「あるある」ではないでしょうか。

 

 

 

 

1.帽子を小さく描いてしまう。

帽子構造

顔を見せたい、髪型を見せたいと思うと、ついつい帽子が小さくなってしまうことがあるのではないでしょうか?

 

解決方法として、「へ」の字を意識して、帽子を被る角度を調整すれば顔や髪を見せることが出来ます。また人は興味のない物や、自信のないものを無意識に小さく描いてしまいがちです。小さく描きがちだと認識している方は、意識して大きめに描いてみて下さい。帽子を大きめに描くと、キャラを小顔に見せる効果もつくれます。

 

ツバを長くすると角度によっては目が隠れてしまうため、それを避ける手段としてツバを短くしてしまうことがあると思います。

 

これも先ほど述べたように、傾斜を付けて帽子を被らせることである程度回避できます。

帽子が小さくなってしまうからといって、帽子を先に描いてからその下に顔を生やすように描くと稀に頭が異次元空間に消える4次元帽子になってしまいます。

 

なので、顔のアタリを描いてから帽子を被せた方が、バランスを取りやすいです。

 

2.帽子とツバのラインが合っていない。

帽子構造

帽子のフチが谷なりのラインで、ツバの接地面が山なりのラインとフチとツバの接地面のラインが合っていません。

帽子本体のフチとツバの接地面は一体で、それぞれ独立したラインにはなりません。

 

その為、描くときは同じラインになるようにします。

これも帽子を水平に被っているため、ツバを下に出すと目が隠れツバを下に出せず、独立して上に描いてしまい起きてしまうミスのひとつだと思います。

 

ツバの付き方が変になってしまう場合、ツバの両端が同時に見えるのは正面(アオリ、フカン含む)の構図です。

 

それ以外でツバに角度がついてると、どちらか一方のツバの端が帽子本体や顔に隠れます。

ツバの一方が隠れた反対側に回り込んでいる、ということを意識するだけでも変わってくると思います。


3.ツバを四角く描いてしまう

帽子構造 

ツバを単純化して四角い板状にアタリを取るのは良い方法かもしれません。

ただもう一手間加えて丸みをつければ、もっともらしく見えるはずです。正面から見たツバは丸みのあるW字をイメージすると良いでしょう。

4.ツバに立体感がない

帽子構造 

ツバが帽子から垂直に落ちてるように見えます。

立体感は「帽子(ベースボール型キャップ)の描き方」をチェックすると改善できるでしょう。

 

 

以上4点が失敗あるあるです。

特にツバの描き方は難しいので、単純化してみるなど描き方を工夫してみると良いかと思います。

 

今回はキャップでしたが、他にもツバが周囲にあるハットや麦わら帽子などがありまよね。

これら帽子も実物を観察するのが一番です。そして、皆さんそれぞれの帽子の描き方を見つけて頂ければ幸いです。

 

著・画 ぐふ

イラストレーター・その他諸々
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