キャラクターの技の発動や背景画として描かれる闇のエフェクト。今回は背景イラストレーターの有馬憲吾さんによる闇のエフェクトの描き方を、メイキング形式で解説していきます。
使用しているのはiPadと有料のイラスト制作アプリのProcreateです。ご紹介する闇のエフェクトの描き方はCLIP STUDIO PAINTやPhotoshop、無料のお絵描きアプリでも応用できます。どんな背景イラストにも活用できる方法となっていますので、是非参考にしてみてください。
▼目次
闇のエフェクトを描くポイント
雰囲気を考える
色を考える
闇のエフェクトの描き方
1.エフェクトのベースを描く
2.指先ツールで動きをつける
3.ハイライトを追加する
闇のエフェクトを描くポイント
雰囲気を考える
キャラクターの属性として描かれる闇のエフェクト。自然物とは違い決まった形がないため、既存の作品を参考にして闇のエフェクトの雰囲気を考えていきます。
闇のエフェクトには、煙のような「もや形」シルエットのはっきりとした「シャープ形」、燃え上がる「炎形」などがあります。
今回は「炎形」をメインにした描き方をご紹介します。
色を考える
闇のエフェクトの色は黒だけではなく、暗めの紫や赤、青なども使われます。キャラクターのイメージに合わせて色を選んでいきましょう。
闇のエフェクトの描き方
1.エフェクトのベースを描く
まず「エアブラシ→ソフトブラシ」を使い、エフェクトのベースを描きます。大きさに変化をつけながら濃い紫の丸い粒を描き、丸い粒を囲むように軽く線で孤を描きました。
2.指先ツールで動きをつける
次に「指先ツール」でベースの丸い粒を炎形にしていきます。炎の動きをイメージしながら上に伸ばしたり周囲の色と混ぜ合わせてうねりのある動きを出します。
Procreateの「指先ツール」は選択したブラシの特徴のまま色を伸ばすことができます。今回はベースに使用した「ソフトブラシ」を選択して色を伸ばしています。
3.ハイライトを追加する
新規レイヤーを作り、レイヤーモードを「追加」にして部分的にピンク色を乗せてエフェクトを目立たせました。エフェクトのベースに濃い紫を使用しているため、明るいピンク色を乗せています。
Procreateでの「追加」は「発光」や「覆い焼き」と同じ効果があり、対象物を明るく際立たせることができます。これで闇のエフェクトの完成です。
まとめ
今回は闇のエフェクトの描き方をご紹介しました。
- ベースを描く
- 指先ツールで動きをつける
- ハイライトを入れる
この3ステップで闇のエフェクトを描くことができます。
エフェクトを描くときには、雰囲気とキャラクターのイメージに合わせた色味を考えることが大切です。闇属性のイラストなどを参考にして、自分なりの格好良い闇のエフェクトを描いてみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
さらに詳しく学びたい方は解説動画をチェック!
こちらの動画では、実際にブラシで闇のエフェクトを描く工程を見ることができます。より理解を深めたい方は是非ご覧ください。
記事元の作者:有馬憲吾
背景イラストレーターとしてYouTubeにてお絵描きに役立つ情報を発信しています。
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