【表情で魅せる!】アップショット構図の効果と描き方のポイント

【表情で魅せる!】アップショット構図の効果と描き方のポイント

SNSで自分の描いたイラストを大勢の人に見てほしい、バズりたいと思っていませんか?

 

大勢の人の目を止めるには、一瞬で良さが伝わる見栄えが必要です。特にキャラクターイラストでは、一瞬で目を引く「構図』が映えるイラストのポイントではないでしょうか。

 

映えるイラストを描く表現のひとつとして、感情をダイレクトに伝えられる「アップショット」があります。魅せる表情を描くことでキャラクターの性格や感情が伝わり、見る人の目に留まりやすくなります。

 

今回は、新発売の『映え構図 センスに頼らず思い通りのイラストを描く方法』より、顔や身体の一部を大胆にクローズアップすることでキャラクターの魅力を引き出す、アップショット構図の活用法を紹介します。

 

▼目次

アップショットとは

効果的なアップショットを描くためのポイント

1. 立体感を意識する

2. 大胆に画面を使おう

アップショットの応用

構図の角度ごとのポイント

正面を向いたイラスト

斜めを向いているイラスト

アオリ構図のイラスト

フカン構図のイラスト

横顔のイラスト

作例紹介:アップショットが活きる演出

メガネを外す瞬間のアップショット

寝そべったキャラの目線と合わせるアップショット

 

アップショットとは

アップショットとは、キャラクターの顔や体の一部を大きく画面に写す構図のことです。特に顔をクローズアップすることで、細かな表情や個性が際立ち、見る人の印象に強く残ります。

  •  感情をストレートに伝える
  •  キャラクターの魅力を深く描写できる
  •  シーンにインパクトを与える

効果的なアップショットを描くためのポイント

1. 立体感を意識する

アップショットでは目や鼻など、細部の描写が目立ちやすくなります。目は球体として意識することで立体的に描けるため、リアルな顔の構造を理解しておくと、どんな表現にも応用が利きます。

2. 大胆に画面を使おう

全身を写した構図です。「崖から落ちそうな人が木の枝に掴まっている」という状況がわかります。

では、このイラストをアップショットにするとどうでしょうか。

顔をアップにした構図です。状況は伝わりにくいですが、焦りの表情や歯を食いしばる様子を詳細に伝えることができます。アップショットは描く要素が少ない分、絵が小さくまとまりがちです。余白を恐れず、キャラを大きく画面に配置することで迫力が生まれます。

アップショットの応用

手や足もアップにしてみましょう。

たとえば、崖にしがみつく「手」のアップを描くだけでも、「落ちそうな危機感」や「必死さ」を伝えることができます。アップショットは状況の説明よりも感情の強調に適した手法です。

構図の角度ごとのポイント

アップショットは顔の角度によって演出の印象が大きく変わります。角度のついた顔の形を描くのは少し難しいですが、演出を理解してさまざまな角度を描き分けられるようになると、表現の幅がぐっと広がります。

正面を向いたイラスト

最も訴求力があり、キャラクターの感情をまっすぐ伝えたいときに適しています。

斜めを向いているイラスト

片方の目を大きく映す特徴があり、複雑な感情を伝えるのに適しています。

アオリ構図のイラスト

威圧感のあるキャラクターや見下すような視線を表現するときに効果的です。

フカン構図のイラスト

対象を小さく見せる効果のほか、上目遣いや鋭く睨むような視線を強調して見せることができます。

横顔のイラスト    

正面や斜めと比べるとやや表情は伝わりにくいですが、顔のシルエットやキャラクターの雰囲気を印象的に見せることができます。

作例紹介:アップショットが活きる演出

メガネを外す瞬間のアップショット

キャラクターを魅力的に見せたかったので、「普段眼鏡をかけている人が眼鏡を外す瞬間」という日常の中でドキッとするシーンを選びました。アップショットなので、眼鏡を外すしぐさと目元の印象をより強調することができます。

寝そべったキャラの目線と合わせるアップショット

寝そべっているキャラクターと目線の高さを合わせたことで、臨場感の演出を狙ったものです。髪を画面手前に広がるように描くことで、地面の表現と手前の蝶々への視線誘導を行っています。

 

アップショットは、キャラクターの感情や魅力をもっとも効果的に伝える構図です。「何を伝えたいか」にフォーカスし、角度や描写を工夫することで、より印象深い作品が生まれます。

あなたのイラストに、アップショットの力をぜひ取り入れて映えるイラストを描いてみましょう。

 

まとめ

  • アップショットはキャラクターの感情や魅力をもっとも効果的に伝える構図
  • 「何を伝えたいか」にフォーカスし、適切な角度や描写を選ぼう
  • アップショットの場合は目元の立体感を意識して描こう

 

続きは、『映え構図 センスに頼らず思い通りのイラストを描く方法』(著・いちあっぷ編集部 )にてお読みください。

※本記事は発売前の記載内容であり、WEB向けに一部調整しております。
その為、本書では一部内容が異なる場合がございます。


 

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