SNSで自分の描いたイラストを大勢の人に見てほしい、バズりたいと思っていませんか?
大勢の人の目を止めるには、一瞬で良さが伝わる見栄えが必要です。特にキャラクターイラストでは、一瞬で目を引く「構図」が映えるイラストのポイントではないでしょうか。
映えるイラストを描く表現のひとつとして、「三角構図」があります。三角構図によってキャラクターやシーンの魅力が伝わり、見る人の目に留まりやすくなります。
今回は、新発売の『映え構図 センスに頼らず思い通りのイラストを描く方法』より、キャラクターイラストの魅力を引き出す、三角構図の活用法を紹介します。
三角構図とは
三角構図とはモチーフを三角形に配置してバランスを取る構図で、地に足がついたような安定感を演出できます。
三角構図の基本
三角構図はどっしりとした安定感を出せます。下図1 、2 のように、キャンバスの底辺に対して三角形の一辺を平行に構えるのがオーソドックスな構図です。3 のようにあえてそれを崩す構成もできますが、傾けすぎると逆三角構図になって、イラストが与える印象が変わってしまうので注意が必要です。
人体に当てはめる
三角構図を人体に当てはめると、雑誌のグラビアのような落ち着きや安定感を演出できます。その際、三角形の頂点に目立たせたいものを配置すると、より魅力的な絵になります。肘、膝、足首などの関節を利用して三角形に当てはまるようなポーズをとらせると自然です。
複数のキャラクターに当てはめる
アニメなどのキービジュアルでよく使われている描き方です。2人のキャラクターが背中合わせで立っている状況を三角構図で描いています。
三角形の一番上の頂点に主人公やキーキャラクターを持ってくると見栄えがよくなります。上のイラストでは、3人それぞれの頭の位置に三角形の頂点がくるようにして視線誘導を狙っています。
立ち絵に当てはめる
三角構図は堂々としたポーズに向いており、しっかりと地に足がついたイメージを補強してくれます。武器を持ったキャラクターの場合は、武器を三角形の一辺に沿わせるように配置すると収まりがよくなります。
バストアップイラストに当てはめる
キャラクターの顔をメインにしつつ、上半身の情報量を増やしたいときに役立ちます。肘で三角形を作る、胸や髪のなびきでバランスを整えています。
構図の活用方法
漫画の1コマをイメージしたイラストです。その場の緊迫感を演出できる三角構図は、上から押さえつけるような支配感を演出したいときにも有効です。
作例
サッカーのゴールキーパーです。ボール、足、手で三角形を作るように描いています。三角の一番上の頂点には目立つようにボールを配置しています。
カジノのバニーガールです。頭と広げた腕で三角形を作り、安定感を演出しています。
このように三角構図は様々なシチュエーションのイラストに応用が可能です。描きたいシチュエーションと構図のポイントを活かし、より魅力的なイラストを描いていきましょう。
まとめ
- 三角構図は、三角構図はモチーフを三角形に配置してバランスを取る構図で、地に足がついたような安定感を演出できる。
- グラビアのようなポーズなどキャラクターを目立たせるシチュエーションやイラストに向いている。
- 三角構図は三角形の頂点に目立たせたいものを配置することで、バランスの取れた魅力的なイラストになる。
続きは、『映え構図 センスに頼らず思い通りのイラストを描く方法』(著・いちあっぷ編集部 )にてお読みください。
※本記事は発売前の記載内容であり、WEB向けに一部調整しております。
その為、本書では一部内容が異なる場合がございます。
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