指先にこそ「感情」と「性格」が宿る! 手の描き方講座
2015.05.01
『ハッカドール』はDeNAが運営する、スマートフォン向けニュースアプリ。マンガ/ライトノベル・アニメ・ゲーム・声優・キャラクターグッズ・コスプレ・VOCALOID・特撮・BLの9ジャンルの、サブカルチャーに特化したニュースを扱っています。
ユーザーを楽しませている機能のひとつは、一定の記事読むとご褒美として貰えるエンドカードです。アプリに登場するメインキャラクターの描き下ろしイラストであることも。
今回の講座では、DeNA『ハッカドール』担当:岩朝氏のインタビューを元に、 キャラ設定をいかしたイラストの描き方をご紹介。
巨乳でおっとりしたお姉さんキャラであるハッカドール2号を元に
をご紹介します。
2号はハッカドールの中で最年長で、おっとりしたお姉さんポジションのキャラクターです。元気な1号はピースサインやカメラに向かって手を伸ばすなど、10代らしい快活さとアピール力の高い動作が多いです。2号のイラストでは、1号よりも落ち着きや年上らしさが出る動作を選びましょう。
例えば
など、 妙齢の女性がしそうな動作は2号に似合いますね。お姉さんキャラには おしとやかでさりげなく、あまり前にぐいぐい出てこない控えめな仕草を意識します。
お姉さんキャラは、より洗練されたポージングを意識しましょう。上半身を斜めに反らして身体のシルエットを細く見せるような芝居や、しなだれかかるような艶かしいポーズなど、 年齢と経験から自らの美しさの引き立て方がわかっているような姿に仕上げてみてください。
また2号は少し天然な所もあります。指を頬に当てて「?」と首をかしげているポーズなどを入れても可愛いですね。(余談ですが、2号の声優さんがよくやるポーズでキャラクターへ取り入れた、という経緯があります。)
手は表情を出す重要なパーツで、顔の周りに配置するとキャラクター性が出しやすくなります。ポージングと合わせて、より魅力的なポーズになるように考えてみてください。
年上キャラは、 表情の選び方もとても重要です。 表情は顔の向き(上下左右の傾き)、眉毛の位置、目玉の向き、口の4つによって決まります。口は小さく開き、口角をわずかに上げた微笑が2号に似合いそうですね。ニコリと優しく微笑むイメージです。
眉毛は、1号が眉毛を吊り上げて驚いたり、大きくしかめて怒ったりするのに対して、2号の動きは少なめです。例外として、アニメーションやギャグ調に崩す場合は、表情を豊かに見せる為にあえてオーバーな動作をつけることもあります。
目線と顔の傾きは、身長の高さを意識して決めましょう。2号はハッカドールの中で最も背が高いので、他のキャラクターを見る場合、視線は見下ろしがちです。目だけで見下ろすと威圧感があるので、顔の向きを下げて顎を引いて顔ごと相手に向けてみてください。
大人が子供に目線を合わせてあげるような、思いやりのある動作になりますね。目線を使った他の表現方法として、流し目や少し目を細めたような セクシーな表情で年上女性の魅力を前面に出しても良いですね。黒目がちでウルウルさせて、いつもよりちょっと可愛く見せるなど の年上女性×意外な一面などの組み合わせもアリですね。
2号は典型的な 巨乳キャラで、グラマラスな体型です。ボイーンと バストが飛び出たシルエットにするだけでは、豊満な胸の表現ができません。柔らかい物体が胸板にくっついているという構造を意識して 、重力にしたがって肉が垂れる、広がる、左右に逃げるなどのリアルな動きを意識してみましょう。想像だけで描かず、 参考になりそうな写真を集めるのがオススメです。
シルエットが決まったら、立体感を強調した描写を加えます。 光と影の表現によって生まれる立体感は、胸の表現で最も重要なポイントです。胸は柔らかな物体で、球体状の凹凸があります。光源からの光をふんわりと受けて、 球体の上側には柔らかなハイライトを、球体の下側には強めのシャドウ(胸の下半分が作る陰)を入れて表現すると良いでしょう。
余談ですが、イラストでは胸は無限に大きくできるので、実際のイラストディレクションの現場では「胸は大きく」という指示は伝わりにくいという問題があります。このような場合、 同じ世界観やシリーズの中のキャラクター同士で比較して決めるというルールを使っています。ハッカドールの場合は、2号>>1号>>3号=0(胸がない)という基準を使っています。
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