自由自在に漫画のフキダシを作ろう! CLIP STUDIO PAINT講座 フキダシ+セリフ編
2016.03.23
漫画のセリフを囲う枠線をフキダシと言います。漫画を描く上で必須の表現方法です。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)ではフキダシを簡単に作れます。フキダシの作り方は『自由自在に漫画のフキダシを作ろう! CLIP STUDIO PAINT講座 フキダシ+セリフ編』で解説したのでチェックしましょう。
今回の講座では「効率的にフキダシを使いこなす」をテーマに解説します。「枠線」と「塗りつぶし」レイヤーを利用したフキダシの基本から、線画のはみ出し修正を省く方法までを伝授。今まで手作業ではみ出しを修正していた方は、是非試してみてください。
フキダシを使いこなすと漫画の演出に効果的に使えたり、作業効率をアップできるので要チェックです。
多くのテキストレイヤーがあると管理が大変です。効率良く作業するために複数のテキストをフォルダにひとまとめにしましょう。
フキダシはセリフ(テキスト)の位置を把握しなければ描けません。その為、テキストレイヤーを一番上に設置し、視認できるようにしましょう。
フキダシ枠を描いて、1コマフォルダーのマスク機能でコマ枠を非表示にするやり方はあまり効率的ではありません。1コマフォルダーの上にフキダシを作り、下のレイヤーすべてを隠しましょう。
これでコマ枠の上に吹き出しを置くことができました。1・2をオートアクションに記憶させると使いまわせるのでオススメです。
線画作業をしていて、フキダシ内に線がはみ出ることが多々ありますよね。フキダシ枠内を塗りつぶすことではみ出しを防ぐことができます。
これで線画作業時にフキダシ部分の消しゴムかけを省くことができます。
「余白塗りつぶし」レイヤーの効果で、はみ出したフキダシ枠線が綺麗に隠すことができていますね。
考え事をしているセリフなどで、フラッシュツールを使うと事より印象的に見せられます。フラッシュツールの使い方を覚えてみましょう。
フラッシュ自体が黒で塗りつぶされている「ベタフラッシュ」を使う場合、テキストの色を「白」にすると読みやすくなります。
白に変えるだけでなく、黒字のテキストに白フチを付けることもできます。
フキダシの下にある線画を消しゴムで消していた方は、是非今回の工程を活用してみて下さい。レイヤー数は増えますが、手間と時間が格段に省けますよ。
[著・画:天川詩月(あまかわしづき)]
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2002年12月からフリーランスのCGイラストレーターとして活動。
過去にアナログで漫画を描いていた経験を活かし、2013年からCLIP STUDIO PAINT EXを使い始めました。