その階段のパース合ってる? 曲道と階段の描き方

その階段のパース合ってる? 曲道と階段の描き方

背景イラストレーターの有馬憲吾さんが教える、パース講座第三弾です。

第一弾、第二弾をご覧頂いていない方は下記の記事を読んでおさらいしましょう。

 

今回はこれまでのパース講座を応用した内容で、

をご紹介します。

 

パースの中での基礎と言われている一点透視でも、消失点の取り方などによって色々なオブジェクトを描くことができるので、応用を覚えて役立ててみてくださいね。記事の最後には解説動画もあるので、理解を深めたい方は要チェックです!

 

 

 

曲がり道を描き方

坂道

カーブをイメージして曲がり道を描きます。

坂道

まずは「アイレベル(EL)」を引いて、その線上に「消失点(VP)」を決め、道を描きます。

坂道

道中にアイレベルの平行線を描き、ここから曲がり道します。

坂道

曲がらせたい方向に合わせて消失点2(VP2)を打ちます。

坂道

平行線と消失点2をつなげます。

坂道

ここで描いた線が曲がり道となります。

坂道

そして、この道をもとに曲がり道を描けば完成です。

坂道

曲がった後の道はVP2が、消失点となりますので気をつけましょう。

 坂道

この手法を習得すると、ジグザグな曲がり道も描くことができます。

階段の描き方

続いて、階段の描き方を学びましょう。

坂道

階段は坂道の描き方の応用です。まずは、坂道の描き方と同じ流れでパースを取っていきます。

坂道

アイレベルを引いて、その上に消失点を。そして消失点から垂直な線を引き、その線上に消失点2(VP2)を打ちましょう。そして消失点2から2本の線を引いて坂道を作ります。

坂道

この線が階段の踊り場となる部分です。

坂道

垂直に線を引き、階段の1段目の高さを決めます。

坂道

1段目の高さの頂点と消失点1を繋げましょう。

坂道

消失点1に繋がる線と、消失点2に繋がる線と交差する点があります。その交差する点を繋げると1段目の完成です。

坂道

続いて2段目を描いていきます。
まずは2段目の補助線を入れます。1段目の頂点と消失点2を繋げて補助線を作りましょう。

坂道

1段目の両端から2段目の補助線に垂直な線を引いて繋げます。これが、2段目の高さとなります。

坂道

2段目の頂点と消失点1と繋げれば、2段目が完成です。

坂道

これを繰り返すことで段数を増やすことができます。

坂道

そして、不要部分を消して階段の出来上がりです。

斜めからみた階段の描き方

斜めから見た階段も同じ手法で描けます。

階段

先程と同様に、2つの消失点を使って階段を描いていきます。

階段

階段

 

手すりも2つの消失点をもとにパースを取ります。

階段

奥に続く手すりは、消失点1をもとにパースを取ります。

階段

最後に、背景を加えて完成です。

一点透視図法だけでも、様々な構図が描けることが伝わったかと思います。さらに理解を深めたい方は動画解説もあるので是非ご覧ください。

 

有馬憲吾のプロフィール

印刷会社を退職後、友人とデザイン会社を設立。現在イラストレーターとして活躍中。

 

モットー『なんでも楽しくやる』
座右の銘『面白き事も無き世を面白く』
イラスト、デザインのお仕事は随時受付中です。

 

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