初心者のための「絵が描けるようになる模写のやり方」

初心者のための「絵が描けるようになる模写のやり方」

絵が描けるようになりたい!と思ったとき、真っ先に思いつく絵の練習法は模写ですよね!でもこの模写、間違った方法で行っていると全く絵が描けるようになりません。

 

たくさん模写を繰り返しているのになかなか絵が描けるようにならない……といった経験をお持ちの方もおられるかと思います。今回は皆さんが知りたがっている絵がしっかり描ける模写について紹介していきます。

 

▽目次

(1)絵が描けるとはどういう状態?

(2)頭の中にイメージできるようになろう!

(3)効率よく形を頭の中に覚えていく!

   - Tips1 塊で描くと簡単に覚えられる

   - Tips2 複雑なシルエットは塊の集りによって作られる

  1.頭・胸・腰の塊を描く

  2.手・足・関節の塊を描く

  3.腕・脚の塊を描く

  4.その他残りのパーツを描く

(4)模写を完成させる

 

 

(1)絵が描けるとはどういう状態?

まずは目的である絵が描けるという状態について考えてみます。

 

例えば、自身のキャラクターの絵が描けるとは次のような状態です。

模写のやり方

1.キャラクターの形を頭で覚えていてイメージできる。

2.キャラクターの形をキャンバスに描きだせる。

 

つまり絵が描けるとは、描きたい絵のイメージが頭の中にあってそれを描きだせる状態だということです。逆に頭の中に描きたい物のイメージ=形がなければ何も描けません。

(2)頭の中にイメージできるようになろう!

模写のやり方

模写で絵が描けるようにしていくために必要なことは、絵の形を頭で覚えていくことです。

 

つまり、描きたい物を頭でイメージできるように、沢山の形を頭の中に覚え込ませることが模写の練習の役割なのです。

(3)効率よく形を頭の中に覚えていく!

模写のやり方

では、上図のキャラクターを模写していきます。まずはよく観察することがスタートですが、このキャラクターだと顔以外にも手足が描かれており、ポーズも複雑なため難易度が高そうです。

 

そんなときは観察のコツがあります。

 

観察のコツ⇒ムズカシイ形は覚えやすい形に単純化しましょう

 

複雑な形をそのまま覚えるのは難しいので、頭・胸・腰・手・足や関節を単純な塊に置き換えて観察します。

模写のやり方

分解された個々の塊は平面に描かれた丸のように見えますが、質量を持った立体だというイメージを持つことで頭の中に覚えやすくなります。塊の考え方については「塊の秘密! 絵を描くのがとても簡単になる造形描画を知ろう!」をご覧ください。

Tips1 塊で描くと簡単に覚えられる

模写のやり方

例えば、手の形を覚えようとするとき、お餅のような塊を並べて造った形はとても覚えやすいです。一方、多くの線の集りとして造った形は線1本1本の長さや角度を全て記憶しなければならないためとても覚えられるものではありません。

Tips2 複雑なシルエットは塊の集りによって作られる

この模写元の絵のシルエットはとても複雑な形をしていて、描くのも覚えるのも大変そうです。しかし頭や胸や腰といったパーツに分解して塊に置き換えてみると、複雑なシルエットは実は簡単な塊の集まりから形作られているのがわかります。

 

難しい形は分解して、塊に置き換えると形を覚えやすいです。

模写のやり方

元絵を塊に単純化した視点で観察し、塊を配置するように描画をしていきます。

 

このとき、個々の塊はアタリをとっているという意識で軽い筆圧でさらっと一筆描きすることです。1つの塊を複数の線を繋いで描こうとしないことです。

模写のやり方

また、塊を描いているとき今描いている部分が何なのか? をイメージしながら描くようにして下さい。例えば頭の塊を描いているときに「自分は今頭を描いている!」という感じで強くイメージすればしっかりと形を覚えることができます。

1.頭・胸・腰の塊を描く

模写のやり方

キャラクター模写を行う場合、体幹となる頭・胸・腰の3パーツの塊を先に描いておくと手足の描き入れが楽にできます。

2.手・足・関節の塊を描く

模写のやり方

体幹が描けたら次は手先と足先の塊を先に描きます。続いて関節の位置を確かめながら関節球を配置します。

3.腕・脚の塊を描く

模写のやり方

肩~肘、肘~手首といった2個の関節球を取り込むようなかたちで丸を描きます。この丸が腕や脚の塊となります。

4.その他残りのパーツを描く

その他に細かいパーツは一番、最後に描き入れます。

模写のやり方

塊の感覚で観察し、配置を考えながら描きあげたのが「模写のアタリ」となります。

模写のやり方

絵が描けるようになる模写で最も大切なことは、この分割した塊でアタリをとる作業です。単純な塊に置き換えて配置を考える、この作業に頭を使って行うことで元絵の形を覚えます。

(4)模写を完成させる

続いてアタリの上に元絵のシルエットを意識した線を描き加えると模写が完成します。既にしっかりとしたアタリが描けているため、線の観察は最低限で済みます。

模写のやり方

ここまでしっかり模写を行えば形も頭の中にしっかりと覚えられ、絵が描けるようになっています。

 

今回ここまでお話した模写は造形模写と呼んでいます。一方、広く模写として認知され行われているのは元絵とそっくりに似せて描く似せる模写です。そして実はこの似せる模写こそが絵が描ける様にならない原因なのです。なぜなのか?はもうお解りだと思いますが複雑な形を複雑なまま描こうとすると頭で形を覚えられないからです。

まとめ

絵が描けるようになるとは即ち頭で形を覚えていくということです。複雑な形も分割し単純な塊に置き換えてあげることで簡単に覚えられます。

 

そして今回は最後に私から皆さんへ模写が捗る魔法の言葉を贈ります。「模写」って模して写すって描くけど…

 

「そっくりに似なくていいよ!」

 

描きたい部分の特徴をアタリで捉えられればそれでOKです!元絵を描いた人とあなたは違う個性を持った人なのだから絵がそっくりに似なくて当たり前。模写の似ないところはあなたのオリジナリティだと考えましょう!

 

そして模写をたくさん描き進めてゆけば、頭の中は描きたい形で満ち溢れ何も見なくても自然と絵が描けるようになっていきますよ!

著・画 桜井天智

模写のやり方

専門学校講師・お絵描きYouTuberです。

Twitter:https://twitter.com/sakurai_tenchi

YouTube:https://www.youtube.com/c/OekakiSakurai

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