S字ポーズでグッと来る! 魅力的な女の子を描くための2つのコツ
2015.02.27
全身のイラストを描いたが、躍動感が表現できない……という経験はありませんか? その違和感、キャラクターのポージングが原因かもしれません。「棒立ち」とは言葉の通り、棒のようにまっすぐ立っている状態です。人物の基本的な姿勢のひとつですが、動きがないためイキイキと描くのが難しいです。
今回はキャラクターが映えるポーズの描き方テクニック4選をご紹介。
取らせたいポーズを意識するだけで、雰囲気や躍動感が大きく変わるので実践してみましょう。
キャラクターを左右非対称に見えるよう描くことで、見栄えが大きく変わります。ゲームイラストの制作現場では、そのテクニックのひとつとして「コントラポスト」を使います。
コントラポストとは体重の大部分を片足にかけているポーズです。片足に重心をかけることで骨盤や両肩の傾きが相反した左右非対称なポージングとなり、自然な動きを演出できます。色々なポーズに応用できる、基本要素なので覚えておきましょう。
コントラポストを応用したS字ポーズは、女性キャラに向きます。曲線をイメージした動きをさせることで、女性らしい柔らかさとしなやかさを演出できます。
方法は頭・腰・太ももの3つを結ぶ線がS字になるよう、なめらかに描くとバストやヒップのシルエットが強調できます。
簡単なイラストでも場面に合わせた動きを入れることで、キャラクターの説得力がグッと上がります。ポージングにジェスチャーを入れてみましょう。例えば「考える」なら手を顎に当てるなどです。アニメを止めてみると分かりやすいので試してみましょう。
ポーズを過剰気味に描写することも有効です。キャラクターの存在感が引き立ちます。
例えば上図のように胸を反らせるポーズは、中心線を関節部分で曲げることで全身に動きがでます。ポーズにもよりますが、胴体は正中線を真っ直ぐするより、胸を張ったり、かがませたりすると動きが出しやすいです。
ちょっとした工夫でキャラクターの魅力は大きくアップします。今回ご紹介した4つのコツを応用し、キャラクター性、ストーリー性が出るポーズを試してしてみくださいね。