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2021.04.02
2016年頃からキズナアイや輝夜月などのVTuberへの注目が集まり、VTuberをビジネスとして活用する動きがはじまりました。
VTuberをビジネスとして活用したいニーズの高まりを受けて、イラスト制作や3Dコンテンツの制作を請け負う株式会社MUGENUPにはたくさんのご相談をいただき、数多くのVTuberのデザインやイラスト制作、モデリングを行ってきました。
そこで本記事では、VTuberをはじめる上で必要なイラストの発注先の選び方や上手な依頼の仕方、注意点などについて紹介します。
▼目次
▲3Dモデルのアバターで動くVTuber。多くのVTuberの活動は、実在する一般的なYouTuberと同様に「企画動画」や「ゲーム配信」「歌ってみた」などを行っている。動画はチャンネル登録者数295万人(2021年5月時点)を誇る、キズナアイ。
▲3Dモデルのアバターで動くVTuber。宣伝にVTuberに活用した企業事例のひとつ。動画はアニメやゲームで話題の『ウマ娘』のYouTubeチャンネル「ぱかチューブっ!」。
▲2Dモデルのアバターで動くVTuber。ライトノベル『VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた』(ファンタジア文庫)のPVの事例。
VTuberとは、YouTuberのように実在する人物本人ではなく「2Dモデル」や「3Dモデル」などを使って活動しているYouTuberを指します。正式名称はバーチャルYouTuberです。
その多くは個人として活動していますが、「にじさんじ」や「ホロライブ」といったVTuber専門の事務所に所属して活動するケースもあり、2021年現在は企業所属のVTuberが高い人気を博しています。
さらにVTuberの活動はYouTube上だけではなく、様々なプラットフォームでも見かけるようになりました。近年ではアーティスト活動など、VTuberの個性に合わせて様々な分野で活躍するケースが増えています。
このようにVTuberは、単なるインフルエンサーや配信者としての活動だけではなく、タレントやアイドル、アーティストという一面もあります。
さらに加えて、企業や団体ではブランディングや宣伝広報活動の役割を担わせる動きもあります。
▲VTuberのキャラクターデザインの例。参照元:https://ichi-up.net/2020/02
VTuberの活動をはじめるにはキャラクターデザインされたイラストが必須です。イラスト制作は株式会社MUGENUPのような制作会社へ依頼するか、個人へ依頼するかの2択あります。
ここでは、制作会社への依頼と個人へのイラスト制作を依頼する方法を紹介します。
大勢のVTuberを用意したい、イラストだけではなくVTuberを動くようにするまで(セットアップまで)も含めて依頼をしたい場合は、制作会社へ依頼すると良いでしょう。さらにクリエイティブの良し悪しを判断する自信がない方もおすすめです。
VTuberのデザインを行うイラストレーターのスキルと、VTuberをセットアップするスキルは別のため、両方のスキルを持った個人クリエイターは多くありません。
特に3DモデルでVTuberを動かしたい場合は、3Dに対する専門スキルが求められるため、個人で活動している人をなかなか見つけることはできません。
社内に2Dと3D系のクリエイターがいる制作会社であれば、社内で分業するのでキャラクターデザイン制作からVTuberのセットアップまで対応可能です。中にはオプション費用を支払って、声優の手配やプロモーション、運用も手掛けてくれる企業もあるでしょう。
制作進行などディレクションも制作会社に依頼できますので、クリエイティブの制作業務に不慣れな方にもオススメしたいです。
▷制作のご相談 https://vtuber.mugenup.com/
個人に直接依頼すれば、制作費を抑えられます。ただし、ディレクションは自分で行うケースが多く、制作が思うようにいかずに、結果的にクオリティが低くなるケースもあります。クリエイティブ制作に自信がある方におすすめです。
個人に依頼する方法には以下の3つがあります。
人脈にも限界がありますので、TwitterなどSNSを通して探す手段もありますが、現在はスキルマッチングサイトが活発です。VTuber関連の制作を請け負っている個人が多く見受けられますので、活用するのをおすすめします。
ココナラは、スキルを売り買いできる仲介マーケットです。様々なカテゴリーの中にはイラストカテゴリもあり、VTuberイラストを依頼できるクリエイターもいます。
制作会社と比べて、低予算でもオリジナルキャラクターのVTuber制作を依頼できることがメリットです。
SKIMAは、イラストがメインのスキル仲介マーケットです。イラストに強いマーケットなので、クオリティの高いクリエイターも見受けられます。またイラストだけではなく、2D・3Dモデルのどちらにも対応可能なクリエイターも登録しています。
ココナラと同様に、制作会社と比べて低予算で制作依頼ができるのがメリットです。
VTuberの多くはLive2Dと呼ばれるソフトを活用してイラストを動かしています。このnizimaでは、VTuber向けのLIve2Dモデルやイラストを購入したり、制作の依頼をすることができます。
すでに完成しているモデルを購入できるため、VTuberの稼働を早められるメリットがあります。
ただし、Live2Dのみのプラットフォームの為、3Dモデルは扱われていません。
VTuber活動を始める前に、大きく分けて以下の2つに対して費用がかかります。
■Live2DでVTuberを行う場合
・VTuber用のキャラクターイラストの制作
・VTuberとして動かすためのセットアップ
■3DモデルでVTuberを行う場合
・VTuber用のキャラクターイラストの制作
・キャラクターイラストをもとに3Dモデルを制作、及びセットアップ
本記事ではVTuber用のキャラクターイラストの制作がテーマとなりますので、本トピックでは「VTuber用のイラストの制作費用」について述べていきます。
個人へ依頼する場合はスキルマッチングサイトをご参照ください。
制作会社に依頼する場合は、制作スケジュールや誰に描いてもらうか、著作権はどうするかなどが価格を決める要素になっており、明確な相場ありません。さらに制作工程も重要で、ディレクションや制作進行業務が発生する分、個人に依頼するより高い金額となります。
相場の考え方は下記の「オリジナルキャラクター制作」の記事を参照ください。
VTuber用のキャラクターイラストが仕上がったら、VTuberを動かすためのセットアップ作業が必要です。
セットアップにはLive2D用のパーツ分けやモデリングの作業があります。スキルマッチングサイト上での金額設定は、クリエイターによって大きく異なりますが数万円~数十万円程度で見受けられます。セットアップ作業はどこまでのクオリティを目指すかで、費用が変わりますので、具体的な金額はクリエイターや制作会社に確認してください。
VTuberのセットアップ作業は下記で紹介していますので、ご参考ください。
VTuber用のイラストを制作する上での依頼手順を紹介します。
VTuber用のイラスト制作を依頼するには、まず依頼先を決めなければなりません。制作会社か個人のクリエイターのどちらにするかを決めましょう。
制作会社に問い合わせをすれば、制作会社の方で打ち合わせの段取りなどを決めてくれます。個人の場合は、クリエイターとのマッチングサイトやSNSで好みのクリエイターを探し、メールなどで相談を始めて行く必要があります。
打ち合わせでは、イメージや動かす箇所などを明確に伝えましょう。完成イメージをしっかり共有したうえで、予算や納品希望日を明確に伝えることが肝心です。必要に応じて三面図なども必要になります。
依頼者はどのようなものを作りたいかをなるべく具体的に思い描いて、資料を用意しておきましょう。事前にVTuberに関する動画や画像を探して、ベンチマークとして提示するとコミュニケーションがスムーズです。
完成イメージを共有することで、最終的なアウトプット像が明確になり、制作がスムーズになります。
ラフ画の確認におけるポイントは、打ち合わせで伝えたコンセプトがしっかり反映されているかどうかです。
修正点があればクリエイターに伝えてください。イメージと大きく異なる場合は、イメージの共有ができていなかったり、参考資料が不足していたりする場合があります。自分とクリエイターのイメージがどんどん乖離していかないように、制作の道筋となるフィードバックを心掛けてください。
なお、一定の修正回数を超えると有料になるケースもあります。契約時に修正対応の条件について、内容を明確にしておくと安心です。
完成品が仕上がってきたら、フィードバック内容や仕上がりイメージに齟齬がないか確認しましょう。
ここでの注意点は、「ラフ画の確認段階で修正できた項目について修正依頼を出さない」ことです。一度確認した工程に戻ることになり、制作を繰り返すことになります。クリエイター側からは新たに作り直すことと同じなので控えましょう。
事前に制作フローを決めていれば問題ありませんが、完成品が仕上がった段階で「イメージしている絵と違うから、ラフから作って」はトラブルのもとになります。
完成したイラストに満足できれば納品です。スキルマッチングサイトでは、イラストやクリエイターの評価やレビューの投稿が必要な場合もあります。作業量としてはあまり多くはありませんが、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。
上記で一部の注意点について述べましたが、他にもVTuberのイラスト制作を依頼する際の注意点があります。ここでは、重要なものを3つ述べます。
VTuberイラストの希望はできるだけ細かく伝えましょう。例えば、性別・年齢・身長・体型・髪型・服装など、詳細な要望を共有しておくと完成度が高いイラストが手に入りやすいです。
言葉で伝えるのが難しい場合は、イメージに近い画像や動画などビジュアルでわかる資料を準備するのがおすすめです。
また、動作をつけるときは、具体的な仕草まで指定しましょう。
VTuberの活動方法には、Live2Dを活用した方法と3Dモデルを活用した方法があります。
Live2Dであれば、正面を向いたキャラクターイラストだけあれば成立します。ただ、3DモデルでVTuberをやりたい場合、3Dモデルを制作するために三面図が必要です。三面図の有無だけが違いなので大きな費用差は発生しませんので、予算が潤沢であれば三面図も依頼しておくことをオススメします。
3Dモデルの制作やセットアップ作業は非常に費用がかかりますので、その点を考慮して検討しましょう。
著作権は、原則として作成者に帰属する権利です。VTuberのイラスト制作を依頼した場合は、イラストを描いた人や制作会社が著作権を持ちます。そのため、あらかじめ決めた範囲のみでイラストを使用できます。
別の用途で使う場合は、著作権者に許可を得る必要があります。費用が発生するケースもあるので、契約書で明確にしておきましょう。
VTuberをより安価で制作するために、VTuber用のイラストを自身で制作して、コストダウンするの手段もあります。
Live2Dや3Dでのモデリング作業はスキルハードルが高いので、絵が描けるスキルがあれば以下の2つについて考えてみましょう。
自分でVTuber用のキャラクターイラストを描くのも良いでしょう。著作権も自社で持てますので融通が効きます。
▲パーツ分けのイメージ 参照元:https://ichi-up.net/2020/02
Live2Dの場合、セットアップ作業のひとつに、キャラクターのパーツごとにレイヤーを分ける作業(パーツ分け作業)があります。Live2Dを活用してVTuberをする上で必須の作業です。パーツ分けのイメージは上図を参考ください。
イラストを描いている人であれば難しい作業ではありませんが、一定の知識は必要です。「VTuberは1体しか作らない!」といった場合、学習コストを踏まえると、外注するのも手段です。
自社でVTuberのイラストを制作することが難しい場合は、外注に委ねた方が良いでしょう。外注を利用すれば、高いクオリティのイラストが制作でき、社内のコンセプトにも適応させられます。
ただし、外注すると相応のコストや綿密な打ち合わせが必要になります。制作にかけられる費用と時間を含めて、社内でよく検討しましょう。
自社でVTuberのイラスト制作ができない場合は、通常は外注することになるでしょう。依頼先としては、制作会社や個人のクリエイターなどさまざまです。価格も内容によって大きく変動するため、目的にあう方法を選択しましょう。
MUGENUPでは、42,000人を超える登録クリエイターと共にVTuberのイラスト制作やセットアップ、3Dモデリングなどを行っています。社内のアートディレクターを中心にクオリティの高いコンテンツを効率よく制作できます。
▷ VTuber制作を相談する https://vtuber.mugenup.com/?utm_source=ichi-up&utm_medium=report_biz4